2025年11月01日
- 認知行動療法
怒りとの上手な付き合い方をサポートするアンガーマネジメント/認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
「つい感情的になってしまう」「怒ったあとに後悔する」──そんな経験は誰にでもあります。
怒りは人間にとって自然な感情のひとつですが、扱い方を誤ると人間関係や自己評価に影響を与えることがあります。
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店のブログをご覧いただきありがとうございます。
本日のテーマは「怒りとの上手な付き合い方」です。
「怒りをなくす」のではなく、「怒りを理解し、建設的に扱う」ための考え方とカウンセリングの活かし方を、認知行動療法(CBT)の視点からご紹介します。
怒りは悪い感情ではありません
怒りは本来、「大切な価値を守るためのサイン」です。
たとえば「約束を守ってもらえなかった」「自分の意見を無視された」といった場面では、誰でも不快を感じます。
その感情を無理に抑えることが「我慢強さ」ではありません。
むしろ、怒りの背後には「こうしてほしかった」「大切にしてほしかった」という自分のニーズが隠れています。
カウンセリングでは、まずこの「怒りのメッセージ」を理解することから始めます。
認知行動療法でみるアンガーマネジメント
認知行動療法では、怒りの強さは「出来事」そのものではなく、「その出来事をどう考えたか(認知)」によって変化すると考えます。
たとえば同じ出来事でも、
- 「相手がわざとしたに違いない」と思えば怒りが強くなり、
- 「忙しくて気づかなかったのかもしれない」と捉えれば、怒りは落ち着きやすくなります。
つまり、怒りをコントロールする鍵は“考え方”にあるのです。
当センターのカウンセリングでは、怒りを抑え込むのではなく、感情の背景にある「考え方のクセ」や「反応パターン」を一緒に整理していきます。
怒りの仕組みを知る
怒りには段階があります。
- 不安や焦りなどの「一次感情」がたまり、
- 「自分が尊重されていない」と感じたとき、
- それが「怒り」という形で表面化します。
つまり、怒りの前には「悲しみ」「不安」「孤独」などの感情が存在することが少なくありません。
アンガーマネジメントの第一歩は、自分が今どんな気持ちを感じているかに気づくこと。
これを認知行動療法では「セルフモニタリング」と呼びます。
感情に気づけるようになることで、衝動的な行動を防ぐことができます。
カウンセリングで行う主なステップ
当センターでは、怒りの感情に向き合うためのステップを次のように進めます。
① 感情のモニタリング
怒りを感じたときの「状況・思考・行動」を一緒に整理し、自分の反応パターンを把握します。
② 思考の整理
「相手を責める考え」から、「自分の大切にしたい価値」に焦点を移す練習をします。
このステップが、怒りのエネルギーを「伝える力」に変える基礎になります。
③ 表現の練習(アサーション)
「怒りをぶつける」のではなく、「気持ちを伝える」方法を練習します。
たとえば「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じた」と伝える「私メッセージ」を活用します。
④ 行動の切り替え
呼吸法や一時離脱など、身体の緊張を和らげるスキルを取り入れます。
感情を落ち着かせてから建設的な対応を取れるようになります。
怒りを上手に扱うことで得られる変化
アンガーマネジメントの目的は「怒らない人」になることではありません。
自分の気持ちを理解し、必要な時に落ち着いて表現できるようになることです。
その結果として、
- 家庭や職場での人間関係が穏やかになる
- 自分の感情に振り回されにくくなる
- 後悔や自己嫌悪が減る
- ストレスの蓄積が軽くなる
といった変化が少なくありません。
静岡浜松でアンガーマネジメントを希望される方へ
当センター静岡浜松店では、アンガーマネジメントに関するご相談を個別でお受けしています。
「つい怒ってしまう」「感情をうまく伝えられない」といったお悩みから、家庭・職場・育児などの人間関係に関するテーマまで幅広く対応しています。
対面・オンラインどちらも選べるため、全国からご相談いただけます。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. アンガーマネジメントは「怒らないようになる」方法ですか?
A1. いいえ。怒りを感じなくするのではなく、怒りを自分でコントロールできるようにするための方法です。怒りを抑え込むのではなく、適切に表現できるようサポートします。
Q2. カウンセリングでは何をするのですか?
A2. 怒りを感じた場面を一緒に振り返り、思考・感情・行動の流れを整理します。その上で、感情の扱い方や伝え方を具体的に練習します。安心して取り組めるペースで進めます。
Q3. 家族や職場の人との関係にも効果はありますか?
A3. 感情のコントロールができるようになると、相手とのコミュニケーションがスムーズになりやすいです。自分の気持ちを落ち着いて伝えられるようになることで、関係全体が穏やかになるケースもあります。
ご相談をご希望の方へ
当センターは完全予約制で、落ち着いた環境のもと安心してお話しいただけます。
「怒りの奥にある気持ち」を丁寧に整理し、日常生活をより穏やかに過ごせるようお手伝いします。
【所在地】
〒430-0944 静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
(遠州鉄道 遠州病院駅 徒歩3分/第一通り駅 徒歩4分)
【営業時間】
10:00〜20:00(完全予約制)
【WEBサイト】
https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/
【LINE(相談・ご予約)】
https://lin.ee/26sKHRK8
【お申込フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform