2025年01月15日
- 認知行動療法
夫婦関係改善のためのカウンセリング(認知行動療法)

こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店のスタッフです。
日々の忙しさの中で、夫婦関係に悩みを抱える方は少なくありません。仕事や家事、育児に追われる中で、パートナーとの会話が減ったり、意見が対立することが増えて、「どうしてわかってくれないの?」と感じる場面があるのではないでしょうか。
今回は、夫婦関係を改善するためのカウンセリングや実践方法について、具体的なアプローチも交えながらご紹介します。夫婦間のすれ違いやトラブルを解消し、より良い関係を築くためのヒントにしていただければ幸いです。
夫婦関係の悩み、よくある原因とは?
夫婦関係の問題は、一つの理由だけではなく、いくつもの要因が絡み合っていることが多いです。以下によく見られる原因をまとめてみました。
1. コミュニケーションの不足
仕事や家事、育児に追われる日々では、夫婦間での会話が減少してしまうことがあります。その結果、些細な誤解やすれ違いが積み重なり、大きなトラブルに発展することも。
2. 価値観や期待の違い
夫婦で価値観や生活スタイルが異なる場合、衝突が起きることがあります。
- 「家事や育児の負担が片方に偏っている気がする」
- 「仕事優先で家族との時間を作ってくれない」
など、期待していることと現実のギャップが不満を生むこともあります。
3. 過去の不満が解消されていない
以前の出来事や感情が心の中に残ったままだと、現在の夫婦関係にも影響を及ぼすことがあります。たとえば、以前の言動が原因で信頼が揺らいでいる場合や、解決できなかった問題が再び浮上することもあります。
4. 外部のストレス要因
親族との関係や経済的な問題、育児や介護の負担など、夫婦関係そのもの以外の要因が影響を与えることも少なくありません。
夫婦関係を改善するためのカウンセリングアプローチ
1. 繰り返されるパターンを見つけて調整する
関係がうまくいかなくなる場面には、何度も繰り返される特定の行動パターンがあることが多いです。たとえば、意見が対立したときに「話し合わずに避ける」といった反応がその一例です。
このような行動を意識し、少しずつ新しい選択肢を試していくことで、関係を良くするきっかけが生まれます。
例:衝突を避けず、話し合うための一歩を踏み出す
- 避ける行動:「話しても無駄」と考え、会話を中断して立ち去る。
- 新しい行動:「この話は大事だから、少し冷静になって話し合おう」と提案する。
2. 建設的なコミュニケーションスキルを身につける
夫婦間で感情や意見を適切に伝え合うことは、良好な関係を築くための基本です。
当センターでは、以下のスキルを学んでいただけます。
- アサーション(自己主張の方法): 自分の気持ちを伝えつつ、相手にも配慮するバランスの取れた伝え方。
- 傾聴(相手の話をよく聞く方法): 話を途中で遮らず、共感を持って相手の言葉に耳を傾ける。
3. 関係改善に向けた共通の目標を設定する
夫婦で協力して目標を立てると、改善への意識が高まりやすくなります。たとえば、以下のような目標を設定することが考えられます。
- 家事や育児の分担を見直す
- 毎月1回、一緒に楽しい時間を過ごす計画を立てる
- 感情的な衝突を減らし、冷静に話し合う習慣をつける
4. 行動計画を立てて実践する
目標を実現するための具体的な行動計画を立てることも大切です。
例:ポジティブな変化を生む行動
- 毎日一回、感謝の言葉を伝える
- 週に一度、夫婦で一緒に楽しむ時間を作る
- 不満を伝えるときは、攻撃的ではなく相手に伝わりやすい言葉を選ぶ
5. 問題の再発を防ぐための取り組み
改善された関係を維持するためには、問題が再発しないように事前に話し合っておくことが重要です。たとえば:
- 感情的な対立が起きたときの対応策(冷却期間を取るなど)を決めておく
- 定期的に話し合いの時間を設け、気になることを共有する
カップルカウンセリングのメリット
夫婦やパートナー同士でカウンセリングを受けることで、以下のような効果が期待できます。
- お互いの考えや感情を理解しやすくなる
- 第三者がいる場で冷静に話し合える
- 関係を改善する具体的な方法を学べる
また、お一人での相談も可能です。まずは一人で悩みを整理したい方も、安心してお越しください。
最後に
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、夫婦関係に関するお悩みに対応したカウンセリングを行っています。お二人でのご相談はもちろん、お一人でのご相談も歓迎です。
関係に悩んだり、改善の糸口を探したいと感じたときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/
——代表者情報——
岡村優希
株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役
認知行動療法カウンセリングセンター代表
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。
さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。
◆執筆書籍
「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版
「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房
◆テレビ出演
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日
「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演
◆雑誌掲載
「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号
◆近年の講演実績
2024年2月21日
広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師
2023年2月9日
NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師
2022年7月6日
筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師
その他、学会発表多数
