2025年11月03日
- 認知行動療法
 
静岡浜松で閉所恐怖症へのカウンセリング
狭い空間に入ると、息苦しさや動悸が強まり、「ここから出られないかもしれない」と感じてしまう──。
こうした体験を繰り返すうちに、エレベーターや電車、検査室などを避けて生活するようになることがあります。
このような状態は「閉所恐怖症」と呼ばれる状態かもしれません。
こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。
本日は「閉所恐怖症へのカウンセリング」をテーマに、認知行動療法(CBT)の視点からサポートの流れをご紹介します。
◆ 閉所恐怖症とは
閉所恐怖症は、「狭い」「閉じ込められた」などの状況で強い不安や恐怖、身体反応が生じる状態を指します。
エレベーター、電車、トイレ、検査機器(MRIなど)、車の中など、逃げ場が少ないと感じる場面で不安や恐怖が高まりやすい傾向があります。
不安や恐怖が起きると、呼吸が浅くなったり、心臓がドキドキしたり、汗が出たりといった身体の反応が表れます。
多くの方は「倒れるかもしれない」「息ができなくなる」といった思考が浮かび、急いで外に出ようとします。
そして、外に出る事で「一時的な安心」をもたらす一方で、次に同じ場面を避ける要因となり、不安や恐怖が強まっていくことがあります。
◆ 恐怖のメカニズムを理解する
認知行動療法では、「不安や恐怖は危険を知らせるサイン」であり、本来は私たちを守るための感情と考えます。
ただし、実際には危険がない場面でも“誤作動”として強い反応が起きることがあり、それが生活に影響を与えるようになります。
閉所恐怖症の多くでは、
- 「息ができなくなるかも」
 - 「誰も助けてくれないかも」
 - 「このままパニックになって倒れるかも」
といった考え(認知)が、不安や恐怖をさらに強めていく悪循環をつくります。 
こうした考えと身体反応、行動(回避)の3つが相互に影響し合うことが、恐怖が続く要因となります。
カウンセリングでは、この仕組みを一緒に整理し、「不安や恐怖をコントロールする力」を少しずつ育てていきます。
◆ 認知行動療法によるサポートの流れ
1. 状況と反応の整理
まず、どんな場面でどのような不安や恐怖、身体反応が起きるのかを具体的に記録します。
「何が怖いのか」「どんな考えが浮かぶのか」を一緒に確認することで、自分の不安や恐怖、身体反応の特徴を理解しやすくなります。
2. 不安や恐怖と身体のつながりを知る
不安や恐怖を感じると、体は“守りの反応”として緊張します。
呼吸法やリラクセーションなどを取り入れながら、身体を落ち着かせる練習を行います。
この段階で「怖さを感じても落ち着ける」という新しい経験を積んでいきます。
3. 考え方の整理と再検討
「倒れるかもしれない」「逃げられない」という考えがどこから生まれ、どの程度根拠があるのかを検討します。
否定ではなく、別の見方を増やすことで、不安への柔軟な向き合い方を身につけていきます。
4. 少しずつ安全を確かめる練習
慣れてきた段階で、実際の場面をイメージしたり、短時間から実際に体験する練習をします。
たとえば「1階分だけエレベーターに乗ってみる」など、本人のペースで無理のないステップを設定します。
重要なのは「できたかどうか」よりも「怖さと向き合う経験を重ねること」です。
5. 日常でのセルフマネジメント
不安が高まったときにどのように対処するか、自分で使える方法をまとめていきます。
「呼吸を整える」「考えを言葉にして整理する」「少しだけ挑戦してみる」など、実践的なスキルを育てます。
◆ カウンセリングで目指すこと
カウンセリングの目的は、「不安をゼロにする」ことではなく、「不安があっても行動できる自信を取り戻す」ことです。
そのために、安心を感じられるペースを大切にしながら、実生活に即した練習を行っていきます。
一歩ずつ積み重ねることで、避けていた場所にも自然に行けるようになる方も少なくありません。
◆ 当センターの特徴
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、
不安の背景や行動パターンを丁寧に整理し、「感情と行動の整理」をサポートしています。
- 完全予約制のプライベート空間
 - 対面・オンラインどちらにも対応
 - 全国の専門スタッフによる支援体制
 
オンライン対応も行っているため、遠方の方や外出が難しい方も安心してご利用いただけます。
◆ Q&A
Q1:カウンセリングでは何回くらい通うと変化が出ますか?
 A:回数には個人差がありますが、5~10回ほどで「不安との向き合い方が少し変わってきた」と感じられる方もいます。
焦らず、ご自身のペースで進めることを大切にしています。
Q2:怖い場面に無理やり行くことはありますか?
 A:いいえ。 相談者の方の希望を伺いながら、少しずつ体験の範囲を広げていきます。
Q3:オンラインでも受けられますか?
 A:はい。全国対応のオンラインカウンセリングを実施しています。
在宅や職場など、ご都合のよい場所からご利用いただけます。
◆ ご相談をご希望の方へ
当センターは完全予約制で、オンライン・対面のどちらにも対応しています。
穏やかな雰囲気のカウンセリングルームで、「感情と行動の整理」をサポートいたします。
【所在地】
〒430-0944 静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
(遠州鉄道 遠州病院駅 徒歩3分/第一通り駅 徒歩4分)
【営業時間】
10:00〜20:00(完全予約制)
【WEBサイト】
https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/
【LINE(相談・ご予約)】
https://lin.ee/26sKHRK8
【お申込フォーム】
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