2025年08月26日
- 認知行動療法
静岡浜松でひきこもりへのカウンセリング

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。
「子どもが部屋に閉じこもっている」
「声をかけても返事がなく、どう接すればいいかわからない」
「将来を考えると不安で夜も眠れない」
こうした悩みを抱えるご家族は少なくありません。ひきこもりはご本人の問題であると同時に、ご家族にとっても大きな課題です。
新しいガイドラインでは、ひきこもり支援は本人への直接的な働きかけだけでなく、家族を支えることが重視されています。当センターでも、認知行動療法(CBT)とともに、CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)の考え方を取り入れ、家族が安心して関われるようにサポートしています。
家族が抱える典型的な困難
最新の支援の考え方では、ご家族が抱えやすい困難は次のように整理されています。
- 罪悪感:「自分の育て方が悪かったのでは」と責める気持ち
- 孤立感:「誰にも相談できない」「理解してもらえない」という孤独
- 家族関係の摩耗:夫婦やきょうだいの関係に影響が及ぶ
- 将来不安:「自立できないままではどうなるのか」「親亡き後は?」という強い不安
これらの悩みは自然なものであり、家族だけで背負うにはあまりに重い課題です。
家族支援の基本姿勢
新しいガイドラインでは、家族支援において以下の姿勢が重要とされています。
- 本人を無理に動かそうとしない
- 家族自身の生活と健康を守る
- 家族内で孤立しない(感情や役割を共有する)
- 外部のネットワークを活用する(医療・行政・就労支援・家族会など)
こうした姿勢を基盤に、当センターのカウンセリングを進めています。
CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)の視点
当センターでは、家族ができる関わりの方法として CRAFT を取り入れています。これは「本人を責めるのではなく、家族が行動を工夫し、本人の変化を促す」という支援法です。
CRAFTのポイントは以下の通りです。
- 望ましい行動に注目し、肯定的に関わる
小さな外出や会話の試みを認めて伝える。 - 本人に選択肢を提示する
命令ではなく「いくつかの選択肢」の中から本人が決められるようにする。 - 家族自身の生活を大切にする
自分の生活・楽しみを維持することが、長期的な支援を可能にする。
CRAFTは、ひきこもりのご家族が「ただ待つ」でもなく「強制する」でもなく、現実的で前向きな関わりを続けられる方法です。
カウンセリングで大切にしている3つの柱
1.気持ちを整理する
罪悪感や苛立ち、無力感を抱えたままでは、冷静な対応が難しくなります。
カウンセリングでは、状況・考え・気持ちを整理し、安心して話せる場を持つことを大切にしています。
2.関わり方を学ぶ
CBTとCRAFTの視点を活かし、家族ができる関わり方を具体的に検討します。
- 選択肢を提示して本人に決めてもらう
- 小さな役割(例:玄関に一緒に出る、家事を一つ手伝う)を一緒に決める
- 衝突が起きそうになったら「休憩」と合図を決めて距離を取る
3.ご家族自身を守る
ご家族が元気であることが、ご本人の安心にもつながります。
- セルフケア(深呼吸、散歩、趣味など)を生活に組み込む
- 役割分担をして一人に負担を集中させない
- 外部の相談窓口や家族会を活用して孤立を防ぐ
代表・岡村のひきこもり支援の実績
当センターでは、認知行動療法(CBT)をベースに、ひきこもり状態にある方やそのご家族のご相談をお受けしています。
代表・岡村は、滋賀県での支援現場で、若者から高齢者まで幅広いひきこもりケースに対応してきた経験があります。
その中で得た知見をもとに、静岡浜松でも地域の特性に合わせた柔軟な対応を行っています。ご家族にとって現実的に続けられる工夫を大切にしながら、少しずつ状況を変えていけるよう支援しています。
よくある誤解と落とし穴
- 「厳しく叱れば立ち直る」 → 恐怖や反発を強める可能性がある
- 「放っておけば自然に良くなる」 → 長期化するほど改善が難しくなる
- 「家族だけで解決すべき」 → 外部支援の活用が欠かせない
地域の支援資源とつながる
静岡浜松には、医療機関・行政窓口・就労支援・家族会など、多様な支援資源があります。
当センターのカウンセリングでは、必要に応じてこうした機関への橋渡しも行います。
カウンセリングの流れ(静岡浜松店)
- 初回相談(50分):ご家族だけで利用可能。状況や気持ちを整理する時間です。
- 関わり方の整理:日常のやり取りを振り返り、工夫できるポイントを見つけます。
- 心理教育・スキル学習:CBT・CRAFTに基づいた関わり方を学びます。
- 行動計画とフォロー:小さな一歩を設定し、振り返りを重ねていきます。
Q&A(よくあるご質問)
Q1. 本人が来なくても相談できますか?
A1. はい。ご家族だけでご利用いただけます。関わり方の工夫がご本人に良い影響を与える場合があります。
Q2. 静岡以外からでも利用できますか?
A2. はい。全国対応のオンラインカウンセリングをご利用いただけます。
Q3. 長期間続いている場合でも大丈夫ですか?
A3. はい。年数が長くても改善の可能性はあります。焦らず段階を踏むことが大切です。
まとめとご家族へのメッセージ
ひきこもりはご本人だけでなく、家族全体の課題です。
最新の支援の考え方では「家族支援」が重視されており、CBTやCRAFTを通じて家族が安心して関わりを工夫し、外部資源とつながることが改善の第一歩になります。
静岡浜松でひきこもりに悩むご家族の方は、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。
小さな一歩が未来を動かす力になります。
ご予約・お問い合わせ(静岡浜松店)
- 住所:〒430-0944 静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
- アクセス:遠州鉄道 遠州病院駅 徒歩3分、第一通り駅 徒歩4分
- 営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform