2025年04月20日
- 認知行動療法
静岡浜松で叱責恐怖へのカウンセリング──怒られるのが怖いあなたへ

「上司に怒られるのが怖くて、仕事に行くのが憂うつになる」
「小さな注意でも、自分が全否定されたように感じてしまう」
そんなふうに、日常のちょっとした指摘や注意に対しても、過剰な恐怖を感じてしまう方は少なくありません。
ここで言う「叱責恐怖」とは、いわゆるハラスメントのような過剰な怒鳴りや威圧ではなく、一般的な注意や指導であっても、心が大きく傷つき、強い不安を抱えてしまう状態を指します。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、心理士の視点と認知行動療法(CBT)を活かし、この叱責恐怖に対して、丁寧にアプローチしています。この記事では、怒られることが怖いという感情にどう向き合うかをご紹介します。
叱責恐怖とは?
叱責恐怖は、「怒られるかもしれない」「注意されるかもしれない」という不安から、必要以上に緊張したり、行動が制限されてしまう状態を指します。
例えば、
- 上司に普通に呼び止められただけで強い動悸が起こる
- ごく軽い指摘にも、失敗を責められたように感じる
- 落ち着いて話を聞けず、すぐに「自分はダメだ」と思ってしまう
- 叱責が怖くて、報告や相談をためらってしまう
といったことが起こるのが特徴です。
実際には相手の言動は穏やかだったとしても、心の中で過去の体験や思い込みが重なり、「重大な否定」として受け止めてしまうことが、叱責恐怖の背景にあります。
認知行動療法(CBT)の視点からみる叱責恐怖
認知行動療法では、叱責恐怖において大切なのは「出来事の客観的な強さ」ではなく、**それにどう意味づけているか(認知)**だと考えます。
怒られたときに、
- 「このミスは自分の人格を否定された証拠だ」
- 「もう取り返しがつかない」
と捉えるのか、
- 「誰にでもあるミス。次に活かせば大丈夫」
- 「指導してもらえるのは成長の機会」
と捉えるのかで、心のダメージは大きく異なります。
叱責恐怖では、前者の極端な認知が強く働きやすいため、CBTではこの思考パターンに気づき、より柔軟で現実的な受け止め方を育てる支援を行います。
また、叱責に対する身体の強い緊張反応(動悸、過呼吸など)にも対応し、リラクゼーションやストレス対処法も合わせて取り組んでいきます。
カウンセリングでできること
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、叱責恐怖に対して次のようなサポートを行っています。
1. 怒られる場面へのイメージを整理する
「何が怖いのか」「どんな場面で過剰に反応してしまうのか」を一緒に整理し、問題の全体像を把握します。
2. 思考パターンの見直し
怒られること=人格否定、という極端な結びつきに気づき、現実的で優しい見方へとシフトしていきます。
3. ストレス時の身体反応を落ち着かせる
深呼吸やリラクゼーション技術を学び、身体的な過緊張を和らげます。
4. 小さな実践を積み重ねる
怖いと感じる場面に少しずつ慣れていく練習(エクスポージャー)を、無理のないペースで進めます。
5. 自分への思いやりを育てる
ミスや注意に対して「完璧でなくても大丈夫」と思える、自己受容の感覚を育てます。
よくあるご質問
Q:叱責恐怖は性格のせいでしょうか?
A:いいえ、性格ではなく、これまでの体験や考え方のクセによって生じるものです。カウンセリングを通して、少しずつ捉え方や反応の仕方を変えていくことが可能です。
Q:叱責が怖い気持ちはなくせますか?
A:怖さ自体をゼロにすることは目標ではありません。怖さを抱えていても、過剰に萎縮せず、落ち着いて対処できる力を育てていきます。
Q:カウンセリングはどんな雰囲気ですか?
A:責めたり否定したりする場ではありません。安心できる雰囲気の中で、ありのままの気持ちを大切にしながらサポートを行います。
静岡浜松で叱責恐怖にお悩みの方へ
怒られることが怖い──それは、あなたが真剣に向き合ってきた証でもあります。
でも、その怖さに振り回されてしまう必要はありません。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、叱責恐怖で悩む方に寄り添いながら、無理のないペースで「自分らしく働く力」を取り戻していくサポートをしています。
浜松市内の対面カウンセリング、オンラインカウンセリングどちらも対応可能です。
一人で抱え込まず、どうぞ安心してご相談ください。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店