2025年05月11日
- 認知行動療法
静岡・浜松で高所恐怖などの恐怖症に対するカウンセリングの実際

こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。
今回のブログでは、「恐怖症に対して認知行動療法(CBT)がどのように行われるのか?」というテーマで、実際のカウンセリングの流れをご紹介します。
動画では、架空のケース「高所恐怖のB男さん」をもとに、代表の岡村とスタッフの奥本が対談形式で解説を行いました。
恐怖症にもさまざまな種類があります
恐怖症と一口に言っても、その内容は人によって本当にさまざまです。
- 高いところが怖い「高所恐怖」
- 雷が怖い「雷恐怖」
- 虫が怖い「虫恐怖」
- 狭い場所が怖い「閉所恐怖」
- 集合体が怖い「集合体恐怖」
- 死が怖い「タナトフォビア」 など
つまり、恐怖症は「その刺激にどう反応するか?」が個々で異なり、支障の出方も違います。
架空ケース:B男さんの場合
今回取り上げたB男さんは、30代男性。高所への強い恐怖があり、エレベーターや高層階の利用にも支障が出ています。
生育歴と背景
- 幼少期に高い滑り台で強い恐怖を経験
- 小学生の頃に観覧車でパニック発作を起こす
- 通院歴なし。来談のきっかけはインターネット検索
恐怖症への認知行動療法の進め方
1. 個別の「怖さ」の内容を丁寧に把握する
同じ「高所恐怖」でも、苦手な状況や感じ方は人それぞれです。
例えば:
- 何階からの景色が怖いのか?
- 「ふらつき」「動悸」「吐き気」など、どんな身体感覚が嫌か?
- 頭に浮かぶ考えやイメージ(例:落ちる、気を失う)
これらを丁寧に聞き取ることで、個別性に合わせた支援が可能になります。
2. どんな対処をしているのかを整理
恐怖を避けるために、
- 高所に行かない
- 下を見ない
- 自分に「大丈夫」と言い聞かせる
など、さまざまな対処をしている場合が多いです。これらが恐怖の維持につながっている可能性もあります。
認知行動療法で目指すこと
恐怖症の克服において重要なのは「安全だった」という経験を繰り返し重ねていくことです。
ただし、いきなり極端な状況に挑むのではなく、
- 比較的取り組みやすいステップ(例:2階→3階→10階)
- 自分が「これならやってみよう」と思える範囲
から少しずつ取り組んでいくことが大切です。
「やらされる」ではなく「自分でやってみる」経験を
無理に行うと、かえって恐怖が強化されることもあります。
だからこそ、自分から「これならやってみようかな」と思える方法を一緒に考えていきます。
たとえば、
- バンジージャンプを1回やっても慣れないけれど、
- 少しの高所に10回〜20回挑戦すれば慣れてくることも
このように、「安心できる範囲で繰り返す」ことがポイントです。
恐怖症にお悩みの方へ
テレビ取材を通しての高所恐怖支援など、当センターでは多数のご相談をお受けしてきました。
認知行動療法は、恐怖症に対してとても有効です。
ただし、カウンセラーの一言で不安がスーッと消える“魔法のような方法”ではありません。
大切なのは、「繰り返し、安全な経験を積んでいくこと」です。
まとめ
恐怖症への対応は、個人ごとの感じ方・考え方・背景を丁寧に聞き取りながら進めていきます。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、「あなただけの対策」を一緒に考えていきます。
お困りの方へ
- 高い場所に行けない
- 電車・飛行機が怖い
- 雷や虫が怖くて生活に支障がある
そういったお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ご相談窓口
📍認知行動療法カウンセリングセンター 静岡浜松店
〒430-0944 静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
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