2025年02月27日
- 認知行動療法
静岡浜松で性加害再犯防止のためのカウンセリング

はじめに
性加害の再発防止に向けたカウンセリングでは、一人ひとりの状況を整理し、行動の特徴や影響する要因を明らかにした上で、適切な対策を講じることが重要です。性加害行動は、単に「我慢すればよい」「意志の力で抑えればよい」といった単純なものではなく、過去の経験、現在の環境、思考の癖、衝動のコントロール方法など、さまざまな要素が関係しています。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、性加害の再発防止を目的としたサポートを提供しています。本記事では、どのようなステップで進めるのかを紹介します。
1. 現状の整理
まずは、現在の状況を整理することから始めます。
- どのような場面で問題行動が起こりやすいのか
- そのときの気持ちや考え方
- どんなきっかけで行動が生じたのか
- その行動によって何が得られたのか
これらを明らかにすることで、行動のパターンが見えてきます。たとえば、「特定の状況で同じような行動を繰り返してしまう」など、問題行動が発生する背景を理解することが第一歩です。
行動の記録をつけることで、自分自身の特徴を整理しやすくなります。
2. 行動パターンの分析
性加害行動がどのように生じているのかを具体的に見ていきます。
- どのような出来事(きっかけ)があったか
- そのときにどのような気持ちや考えが浮かんだか
- その後どのような行動をとったか
- その結果、何が得られたのか
この流れを整理することで、「どんな場面で衝動が生じやすいのか」「そのときどのような考え方をしているのか」が明確になります。
3. 衝動のコントロール
性加害行動の背景には、強い衝動が関与していることが多く、衝動をどのようにコントロールするかが重要になります。
衝動は「波のように高まり、時間が経つと自然に下がる」ものです。そのため、衝動が高まった際にどのように対応するかを考えることが再発防止の鍵となります。
有効な対応方法として、以下のようなものがあります。
- 深呼吸やストレッチなど、身体を落ち着かせる方法
- その場から離れる、気持ちを切り替える行動をとる
- 衝動が収まるまでの時間を乗り切る工夫(カウントダウン、音楽を聴くなど)
「衝動が来たときにできること」をリストアップし、実際の場面で活用できるように準備しておきます。
4. 新しい対応方法の習得
「やめよう」と意識しすぎると、逆にそのことを考えてしまいがちです。そのため、「問題行動の代わりにできる行動」を見つけることが大切です。
例として、以下のような代替行動があります。
- スポーツや趣味など、新しい活動に取り組む
- クリエイティブな作業(絵を描く、文章を書くなど)
- 相談できる人を確保し、気持ちを整理する時間を持つ
「実際に試してみる代替行動リスト」を作成し、日常生活の中で活用していきます。
5. 環境の調整
問題行動が生じやすい環境を見直し、できる範囲で調整を行います。
- 特定の状況や場所を避ける
- 生活リズムを整え、衝動が高まりにくい状態をつくる
- スマホやインターネットの使い方を見直す
たとえば、「一人で過ごす時間が長いと問題行動が生じやすい」場合は、人と関わる機会を増やすことが有効です。
6. 長期的な取り組み
変化を定着させるためには、長期的な視点での取り組みが必要です。
- 1ヶ月、3ヶ月、半年の目標を決める
- 支えてくれる人を整理する
- 相談先を確保し、困ったときにすぐ相談できる体制をつくる
「行動計画表」を作成し、具体的な目標を持ちながら進めていきます。
まとめ
性加害の再発防止には、現状の整理から始め、行動のパターンを分析し、衝動のコントロール方法を身につけることが重要です。さらに、長期的な視点で継続することで、より安定した生活を目指すことができます。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、一人ひとりの状況に合わせたサポートを行っています。まずは現状を整理し、どのようなステップが必要かを一緒に考えていきましょう。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
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