静岡浜松の養護教諭に役立つ認知行動療法 | 認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店

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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。

日々、保健室という現場で、生徒や保護者に向き合う養護教諭の先生方。

その中で、

と感じることはありませんか?

そんなときに役立つのが、**認知行動療法(CBT)**の視点です。
今回は、学校現場で実践しやすいCBTの基本的な考え方と、支援に役立つアプローチをご紹介します。


傾聴だけではない“こころの整理”を支える

「聴くこと」そのものはとても重要です。
しかし、話を聴くだけでは状況が改善しないこともあります。

認知行動療法では、本人が自分の気持ち・体・考え・行動のつながりを整理し、そこから“新しい選択”ができるようにサポートする考え方を重視します。

養護教諭の方にも使いやすい形で、この視点を活かすことができます。


養護教諭が取り入れやすいCBTの基本ステップ

1.気持ちや体の反応を整理する

こうした問いかけを通して、本人自身が気づく機会を提供します。


2.行動の“意味”に目を向ける

たとえば「お腹が痛い」と言ってよく保健室に来る子がいるとします。
その行動には、短期的に「不安を回避できる」「安心できる」といった意味があるかもしれません。

その背景を否定せず、「なぜその行動を選んでいるのか?」という行動の機能に注目します。


3.別の選択肢を“試す”提案をする

「じゃあ、もし似たような場面がまた来たら、他にどんなやり方があるかな?」
「どんなふうにできたら、自分が少し楽になるかな?」

こうした問いかけを通して、「自分で気づいて選ぶ」姿勢を育てます。
CBTでは“無理に変える”のではなく、“選択肢を一緒に考える”ことが大切です。


保護者との関係にも役立つ視点

保護者対応においても、CBTの視点は有効です。

こうした構えがあると、面談でのやりとりもずいぶん楽になります。


よくある保健室の場面とCBT的な関わり方

よくある場面CBT的アプローチ目的
生徒が頻繁に保健室に来る「その時、どんな気持ちだったのかな?」行動の背景に気づく
保護者の怒りや不満が強い「どんな点が特に気になっておられますか?」感情の根底にある不安を探る
生徒が同じ話を繰り返す「じゃあ次に似たことがあったら、どうしてみたい?」新しい選択肢への一歩を促す

Q&A:養護教諭の先生からよくあるご質問

Q1:心理の資格がなくても使えるのでしょうか?
A1:CBTの基本的な考え方は、専門資格がなくても日常会話に取り入れやすいものばかりです。大事なのは、“何を伝えるか”ではなく、“どう関わるか”です。


Q2:保護者対応がうまくいかず、自信がなくなってしまいます…
A2:対応に困ったときは、“今の行動の目的は何か?”という視点に立ち返るのが有効です。表面的な言葉や態度ではなく、「その人が何に困っているのか」を探ることが信頼関係の第一歩になります。


Q3:もっと学びたいときはどうしたらいいですか?
A3:当センターでは、教職員向けの勉強会や研修のご依頼も承っております。校内研修やPTA向けの講演会など、ニーズに応じて対応が可能です。お気軽にお問い合わせください。


認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店のご案内


“聴くだけ”にとどまらない、次の一歩へ。

認知行動療法の考え方は、支援を受ける側だけでなく、支援する先生ご自身の心の整理にも役立つものです。

保健室という安心の場に、新たな視点をプラスしてみませんか?

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