2025年11月16日
- 認知行動療法
静岡浜松で報連相が苦手な方へのカウンセリング
こんにちは、 認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。
今日のテーマは 「報連相が苦手な方のカウンセリング」 です。
報連相は、業務を円滑に進めるための“技術”であり、性格とは関係のない部分も多くあります。
そして、苦手さを抱えたままの状態だと、仕事そのものより「どう伝えるか」にエネルギーを消耗し、負担が膨らみやすくなります。
そんな報連相が苦手な方に対して、認知行動療法の視点から、その対処法をお伝えいたします。
■ 報連相が難しくなる理由
まずは、「なぜ報連相が苦手に感じるのか」を整理するところから始めます。
ここを丁寧に振り返ることで、後の一歩が大きく変わります。
● 1. 相手の反応を先に考えすぎてしまう
-「忙しそうだから迷惑かもしれない」
-「こんなことを相談していいのか分からない」
-「怒られるのでは?と思ってしまう」
“相手の気持ちや反応の想像”が先行すると、行動が止まりやすくなります。
● 2. 完璧を求め、相談のハードルが高くなる
-「整理できてから報告しよう」
-「ちゃんと結論が出ていないと相談してはいけない」
こうした考えは、報連相を遅らせる大きな要因になります。
● 3. 過去の経験の影響
以前、強い口調で指摘されたり、急かされたりした経験があると、
「また同じことが起きるかもしれない」
と身構えてしまうことがあります。
● 4. “役割のズレ”が起きている
上司・同僚・後輩、それぞれ求めている情報やタイミングが異なります。
ここが一致していないと、本人は「まだ相談しなくて良い」と思っていても、相手は「もっと早く教えてほしい」と考えているなど、ギャップが生まれます。
このズレに気づくと、報連相がスムーズになる方が少なくありません。
■ 認知行動療法(CBT)で行う「整理」
CBTを用いると、報連相の難しさを“技術的に扱う”ことができます。
ここでは、当センターで実際に用いている整理ステップをご紹介します。
① 【状況】と【考え】を分ける
報連相が詰まりやすい場面では、
「実際に起きていること」と「その時に浮かんだ考え」が混ざりやすくなります。
例:
【状況】
・資料作成が遅れている
・上司が別作業をしている
【考え】
・「迷惑をかける…」
・「怒られるかも…」
・「今話しかけるのはダメだろう」
この切り分けができるだけで、行動の幅が大きく広がります。
② 自分の“コミュニケーションのパターン”を知る
報連相の苦手さには、行動のパターンがあります。
例:
- 抱え込みやすい
- 相手の顔色を見てしまう
- 相談のタイミングを逃しがち
自分のパターンに気づくだけで、「今回は違う行動を選んでみよう」となりやすくなります。
③ “負担の少ない伝え方”を一緒に作る
カウンセリングでは、その方に合った言い回しを一緒に作ります。
これは実際に非常に効果的です。
● ケース① 進捗が遅れた時
-「現在○○まで進んでいます。あと○分ほどかかりそうです。」
-「この後の優先順位を相談させてください。」
● ケース② 判断が迷う時
-「A案とB案で迷っています。方向性の確認をお願いできますか。」
● ケース③ 状況が読めない時
-「少しだけ状況共有させてください。」
短く伝えることを前提にすると、一気にハードルが下がります。
④ 相手の“役割”を押さえる
報連相が苦手な方の多くが、
「相手の役割が求めている情報の量・タイミング」
を知らないまま動いています。
● 上司:進捗・優先順位の調整
● 同僚:作業の連携
● 後輩:安心して動ける材料
役割に沿ったやり取りを理解すると、
「こんなこと相談していいのかな…」
という迷いが減ります。
■ 報連相が苦手な方のための「3ステップ実践法」
● ステップ1:相談までの“距離”を短くする
- 結論が出ていなくても相談
- 途中経過の共有
- 1分で話せる内容だけ伝える
“完璧な報告”から“途中の共有”へ切り替えるだけで負担が軽くなります。
● ステップ2:使えるフレーズを持っておく
報連相は毎回ゼロから組み立てると疲れてしまいます。
例:
-「短く状況共有します」
-「方向性だけ確認させてください」
-「迷っているので判断をお願いできますか」
● ステップ3:最初の一言だけ言う
全部説明しようとすると苦しくなるため、
まずは一言だけ出す方法もあります。
例:
-「今少し遅れています」
-「確認したい点があります」
-「迷いがあります」
この“最初の一言”が出るだけで、自然と会話が始まります。
■ Q&A
Q1. 対面とオンライン、どちらでも相談できますか?
はい。どちらも選べます。
オンラインの方が落ち着いて話せるという方もおられます。
Q2. 上司との関係が悪くても相談して大丈夫ですか?
問題が起きている段階で来談される方も少なくありません。
関係がぎくしゃくしているからこそ、早めの整理が役立つことがあります。
Q3. どんなことを話せば良いですか?
話す内容がまとまっていなくても大丈夫です。
「最近困ったこと」「相談しにくかった場面」など、簡単な内容から始められます。
■ 浜松で報連相がおっくうに感じる方へ
「伝えたいのに言葉が出てこない」「どう切り出せばいいのか分からない」──
浜松でも、こうした報連相のお悩みは珍しくありません。
多くの方は、少しの工夫でやり取りがしやすくなっています。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、
職場で起こりやすい具体的なシーンを扱いながら、
ストレスを減らすコミュニケーション方法を一緒に形にしていきます。
【静岡浜松店のご案内】
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
〒430-0944
静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
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