はじめに──家族で過ごす時間の中で、「どうしたらいいのか分からない」場面は珍しくありません

こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター大阪店です。

家族という形には、日々の安心や喜びがある一方で、思いがけない戸惑いや悩みに直面することも少なくありません。
特に子育てに関しては、正解が見えないまま試行錯誤を続けているというご家庭も多いのではないでしょうか。

そのなかでも、「癇癪（かんしゃく）」や「暴力的なふるまい」が続いていると、ご家族にとって心身ともに負担の大きい状態になります。

• 感情が一気に爆発して、手がつけられなくなる
  
• 物を投げたり叩いたりしてしまう
  
• 些細なことでスイッチが入り、泣き止まない
  
• ご家族が「もう限界かもしれない…」と感じる
  

大阪市やその近郊（上本町、谷町、阿倍野エリアなど）でも、こうした悩みを抱えてご相談に来られるご家庭が増えています。

この記事では、子どもの行動の背景や、家庭で活かせる関わり方、そして私たちが提供しているカウンセリングについてご紹介します。

癇癪や暴力は「困らせている」ではなく「困っている」サイン

強い言葉や手が出る行動が続くと、ご家族としては「言うことを聞いてくれない」「コントロールできない」と感じることもあるかもしれません。

けれど、こうした行動の背景には、多くの場合以下のような要因が隠れています。

• 五感への過敏さ（音・匂い・触覚などに敏感）
  
• 自分の気持ちをうまく言葉にできないストレス
  
• 環境の変化や急な予定に対する混乱
  
• 衝動をコントロールする力の未熟さ（発達特性を含む）
  

つまり、子ども自身も「どうしたらいいか分からない」という状態に置かれていることが少なくないのです。

方法は知っていても、「実際にやるのは難しい」──それがご家庭のリアル

近年はSNSや育児本、療育機関などから情報を得やすくなっており、多くのご家庭が“効果的と言われている対応”を知っています。

✅ よく紹介されている対応方法

• タイムアウト：興奮したときに少し距離をとる
  
• 感情の代弁：「悔しかったんやな」「嫌やったんやな」と伝える
  
• 予告で切り替えを促す：「あと3回でおしまい」など
  
• 事後に一緒に振り返る：「どうしてしんどくなったのか話し合う」
  

これらは、一定の条件下では有効とされており、子どもの情緒の安定に繋がるケースもあります。

しかし──

• 「タイムアウトをすると、逆にパニックになる」
  
• 「感情の代弁が逆効果になった」
  
• 「見通しを伝えても怒りのスイッチは防げなかった」
  

という声も、大阪店には多く届いています。

実行できないのは、“ご家族の優しさ”があるからこそ

対応が難しい理由は、決して「甘やかしている」からでも「努力不足」でもありません。
実際には、ご家族の中にある次のような気持ちが、行動を止めているのです。

• 「こんなに泣かせておいて本当にいいの？」
  
• 「もう嫌われてしまうかもしれない」
  
• 「外でタイムアウトなんてできない。人目が気になる」
  
• 「祖父母に“育て方がおかしい”と言われそうで怖い」
  

こうした感情は、ご家族が子どもを大切に思っているからこそ生まれるもの。
その気持ちにフタをしたまま、対応方法だけを実践しようとしても、うまくいかないのは当然なのです。

認知行動療法で支援するのは、「行動」ではなく「心の整理」

当センターでは、認知行動療法（CBT）という心理療法をもとに、「考え方」と「感情」と「行動」のバランスを整える支援を行っています。

たとえば──

• 「泣く＝ダメ」と思い込んでいた捉え方をやわらげる
  
• 「また怒らせたらどうしよう」という不安を整理する
  
• 「誰にも相談できない」という孤立感を和らげる
  

ご家族の気持ちが整ってくることで、少しずつ「やってみよう」と思える余裕が生まれ、それが子どもとの関係性にも良い影響を与えることがあるのです。

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店でできること

💬 1. ご家族の心の声を安心して話せる場所をご用意

「また怒ってしまった」「自信がなくなっている」といった思いを、安心して話していただけるよう心がけています。

🛠 2. 無理のない実践を前提とした支援

「理想」よりも「現実に合った方法」を大切にし、ご家庭ごとの生活スタイルに応じた関わり方を考えます。

📊 3. 振り返りと記録による気づきのサポート

「どんな時に癇癪が起きやすいか」を一緒に確認し、対処法のヒントを見つけていきます。

👪 4. 家族間の認識や負担のズレにも寄り添います

ご夫婦間の子育て観の違いや、祖父母との意見のズレによるストレスもご相談可能です。

よくあるご質問（Q&A）

Q. 子どもが一緒に来る必要はありますか？

A. 必要ありません。まずはご家族だけでのご相談が可能です。関わり方の変化だけでも、子どもに良い影響が出ることがあります。

Q. タイムアウトがうちの子には合わないようです…

A. そういったケースも多くあります。タイムアウトにこだわらず、お子さんの状態や家庭の状況に合わせた対応をご提案します。

Q. 他の家族と意見が合わず、孤立しています

A. そのようなご相談もよくあります。必要に応じて、ご家族全体の関係性の整理や心理教育も対応可能です。

最後に──大阪で、子育ての悩みを抱えるご家族に安心の場を

癇癪や暴力的な行動は、子どもの“困り感”の表れであり、そしてそれに向き合っているご家族もまた、さまざまな葛藤と戦っています。

「どうにかしたいけど、どうにもできない」
「子どもを大事に思っているのに、うまく関われない」

そんなお気持ちを抱えている方は、少し立ち止まってみませんか？

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店では、方法論の押し付けではなく、ご家族の歩幅に合わせた支援を提供しています。
子育てに悩むご家族の“こころの余白”を一緒につくっていければと思います。

📍 認知行動療法カウンセリングセンター大阪店のご案内

• 住所：〒543-0001 大阪府大阪市天王寺区上本町5-7-21 早川ビル303号室
  
• アクセス：近鉄難波線 大阪上本町駅 徒歩2分、谷町九丁目駅 徒歩5分
  
• 営業時間：10:00〜20:00（完全予約制）
  
• LINE相談： https://lin.ee/26sKHRK8
  
• ご予約フォーム： https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
  
• Webサイト： https://osaka.cbt-mental.co.jp/