～従業員の心の健康を守るために、認知行動療法の視点から考える～

近年、「健康経営」という言葉を目にする機会が増えています。
従業員の健康を「企業の資産」として捉え、健康的に働ける環境を整えることで、
生産性の向上や離職防止につなげようという考え方です。
この健康経営を専門的に支援する資格として注目されているのが、**「健康経営アドバイザー」**です。

今回は、健康経営アドバイザーの役割と、認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店が行う
“メンタルヘルス支援”との関係についてご紹介します。

ご挨拶

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店です。
当センターは、浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室にて、
認知行動療法（CBT）を専門とした心理カウンセリングを行っています。

「仕事のストレスで気持ちが重い」「人間関係に疲れてしまう」など、
心の整理が難しい時に、認知行動療法の理論と技法を活かした支援を提供しています。

本日のテーマは――
「健康経営アドバイザーとは何か？」そして「職場のメンタルヘルスにどう活かせるのか？」
という内容でお話しします。

健康経営アドバイザーとは

健康経営アドバイザーは、東京商工会議所が実施する認定資格制度です。
企業が健康経営を実践する際に、社内外からサポートを行う専門家を育成することを目的としています。
（参考：https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/adviser/）

企業の規模を問わず、健康経営を推進するうえで必要な知識――
たとえば「健康診断の活用方法」「労働安全衛生の基礎」「ストレスチェック制度の運用」などを理解したうえで、
経営者や従業員に対して、健康維持・増進のための助言を行います。

主な役割は以下の3つです：

1. 企業の健康課題を把握し、改善策を提案すること
   　従業員の健康データや職場環境をもとに、課題を整理します。
   
2. 経営者に健康経営の意義を伝えること
   　健康投資が生産性や業績に与える影響を、データや理論を通して説明します。
   
3. 従業員の意識変容を支援すること
   　セルフケアやメンタルヘルス対策を促進し、職場に「健康文化」を根づかせます。
   

当センターでも、代表およびスタッフが健康経営アドバイザー資格を取得しており、
今後はより高度な支援を行うために健康経営エキスパートアドバイザー資格の取得も目指しています。
認知行動療法（CBT）の専門知識を活かし、
職場のメンタルヘルスやコミュニケーション改善など、心理的側面から健康経営を支援しています。

健康経営における「心の健康」の重要性

健康経営というと、食事・運動・睡眠など、身体的な健康が注目されがちです。
しかし、実際にはメンタルヘルス（心の健康）も、企業のパフォーマンスや離職率に深く関係していることが指摘されています。

たとえば、

• 失敗を恐れて行動が遅くなる
  
• 人間関係のストレスで職場に行くのがつらくなる
  
• 責任感が強く頑張りすぎて疲弊する
  

このような状態が続くと、個人だけでなく職場全体の生産性にも影響します。
ここで大切になるのが、**認知行動療法（CBT）**の考え方です。

認知行動療法が支える「健康経営」

認知行動療法とは、「考え方（認知）」と「行動」の関係に注目し、
ストレスの受け止め方や仕事への取り組み方を柔軟にしていく心理療法です。

この考え方を健康経営に取り入れることで、
従業員一人ひとりが自分でストレスを調整する力を身につけることができます。

具体的には：

• ストレスチェック結果をもとに、自分の思考パターンを振り返る
  
• プレッシャーを感じやすい人に、現実的な捉え方を一緒に検討する
  
• 自分を責めやすい思考を和らげる
  
• チーム内で感情を共有し、協力しやすい雰囲気を作る
  

このような心理的なアプローチは、「ストレスを減らす」だけでなく、
職場の信頼関係を深め、生産性や定着率を高めることにもつながります。

浜松で広がる「健康経営」への関心

静岡県西部の浜松地域でも、健康経営に関心を持つ企業が徐々に増えています。
製造業をはじめとする地元企業の中には、「従業員のメンタルケアをどうすべきか分からない」
「ストレスチェックを形だけで終わらせたくない」といった声も多く聞かれます。

認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、
そうした企業の方々に向けて、ストレスチェック結果の活かし方や、管理職向けの声かけ研修などを行っています。
心理職としての専門性と健康経営アドバイザーとしての知識を掛け合わせ、
心の健康づくりを企業全体の取り組みとして支援しています。

当センターのサポート例

• ストレスチェック後のフォローアップ面談
  　→ 結果を見て終わりではなく、「現場でどう活かすか」を一緒に考えます。
  
• 管理職向けメンタルヘルス研修
  　→ 部下の変化に気づく方法や、声のかけ方、相談ルートづくりを学びます。
  
• 従業員向けオンラインカウンセリング
  　→ 秘密が守られる環境で、安心して専門家に相談できます。
  

経営者が「健康経営アドバイザー」と連携するメリット

健康経営アドバイザーと協力することで、
企業は従業員の健康課題を整理しやすくなり、改善の方向性を客観的に把握できます。
さらに、心理士やカウンセリング機関と連携することで、
研修・面談・体制づくりを一体的に進めることが可能です。

認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店のご案内

住所：〒430-0944 静岡県浜松市中央区田町231番地8 プレイスワン田町301号室
アクセス：遠州鉄道 遠州病院駅 徒歩3分、第一通り駅 徒歩4分
営業時間：10:00〜20:00（完全予約制）
LINE：https://lin.ee/26sKHRK8
予約フォーム：https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
Webサイト：https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/

よくある質問（Q&A）

Q1. 健康経営アドバイザーはどんな相談に乗ってくれますか？
A1. 健康経営アドバイザーは、企業の健康施策全体を俯瞰し、課題整理や改善提案を行う専門家です。
「ストレスチェックをどう活用するか」「管理職の支援体制をどう作るか」といった相談にも対応します。
また、認知行動療法（CBT）の視点を取り入れて、職場のストレス対処や心理的安全性を高める支援も行います。

Q2. 研修や面談はオンラインでも可能ですか？
A2. はい、Zoomなどを利用したオンライン対応が可能です。
静岡県内だけでなく、全国の企業・団体からもご相談をいただいています。

Q3. 健康経営は、まずどんなことから始めると良いですか？
A3. 制度を整えるよりも、まずは職場で感じている課題を整理することから始めるのが現実的です。
従業員アンケートやストレスチェック結果をもとに、職場の雰囲気や人間関係を振り返ることが第一歩になります。
大切なのは、「何が悪いか」を探すのではなく、安心して意見を共有できる場をつくることです。
当センターでは、CBTの考え方を活かして、心理的に安全な関係づくりを支援しています。

まとめ

健康経営アドバイザーは、企業の「健康投資」を支える専門家です。
その中でも“心の健康”を整えることは、組織の安定と成長の基盤になります。

認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店では、
**「心を整え、働きやすい職場をつくる」**ための支援を行っています。
健康経営の第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。